嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
いつか、蓮也と家族になれる日が来るんだろうか。蓮也と、家族になれる日が来たら良いのにな
なーんて、そんな事思う私って絶対に重たいよね。口が裂けても言わない様にしなきゃ
「待たせたな」
「全然待ってないよ」
「何笑ってんだ?」
「へ!?わ、私笑ってる?」
「ああ、ニヤけてる」
「な、何でもないよ。蓮也とこうしてる事が嬉しくてニヤけてたのかもしれない」
「おかしな奴」
何とかごまかせてほっとする私
病院の入り口に停車してある蓮也の車に乗り、家へと向かった。