嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


「里桜…お前に話しがある」


「ん?話し?」


「…あぁ、話し。の前に…」


「…ん?」



蓮也は立ち上がると私を引き寄せ、腰へと腕を回され唇を重ねられた。そのキスはとっても心地良くて、気持ち良よくて頭がぽーっと虚ろになる


啄む様に口付けられながら左手をそっと握られる。蓮也のごつい手で握られると、とっても安心する


心地良いキスに心地良い温もり


心地良い指の感触


ん?指?


指に何か違和感を感じる



「…ん…っ……蓮也…」



唇が離れると暫く見つめ合った後、視線を緩く握られた手元へと下ろした


……指輪?



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