嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
まさか、こんな事になるなんて思ってもいなかったから心の準備が出来てない
ただただ涙が溢れて止まらない
「本当は、夜景見ながら格好良く言うつもりだったんだが…我慢出来なくなっちまった」
「…っ…ヒクッ…っ…れ、ん…」
「お前の全てを、俺に預けてくれないか?里桜…お前を、独占させて欲しい」
「…っ…私で、いい…の?」
「ああ、お前がいい。お前以外考えられねぇ。里桜…お前の笑顔を俺が守りたい」
「蓮也…っ…宜しく…お願いします…ヒクッ…っ…」
蓮也は私の返事を聞くなり、再び私を強く抱き締め、何度も何度もありがとなと呟いた。