嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
「…里桜」
蓮也の大きな手が私の頬へと宛がわれ見つめられる。そして私を見つめる瞳
この瞳をよく知ってる。蓮也が私を求めてくれる時の色香を纏った吸い寄せられる様な鋭い瞳
やがて顔を至近距離まで近付けられ、それが何を意味するのか直ぐに理解出来れば瞼を閉じ、唇が重なった
頬に触れていた手が背へと回され、包み込む様にぎゅっと強く抱き締められ啄む様な優しい口付けに身体の力が抜けていく
蓮也はキスとか凄く上手で、すぐその気にさせられてしまうんだから。