嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


「里桜?どうした?」


「え?ううん、何でもないよ。ほら、早くお風呂入って疲れ取って来て」



蓮也の背中をそっと押して浴室へと促す


蓮也は分かった分かったと言わんばかりに、浴室へと向かい脱衣所に入る前に振り返る



「一緒に入るか?」


「なっ!?は、入らないよっ」



頬が真っ赤に染まり熱を持つのが伝わる中、不適な笑みを浮かべる蓮也が視界に捉えられた


またそうやってからかうんだから


私が一緒に入らない事を分かってて言ってるんでしょ


蓮也はSなんだから。



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