嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


「女の一人や二人くらい守れないでよく警察なんざやれんのな」


「蓮也の事、悪く言わないで。きっと何か事情があるんだと思う」


「事情ねぇ」


「ねぇ、いい加減離して」


「へいへい」



手首を離されると直ぐ様ロビーへと向かおうとした矢先の事



……―――ちゅ



頬に柔らかい感触が伝わったかと思うと、ボディーガードと名乗る男が“次は唇にするから”と囁き去って行った


今、頬にキスされた…?


次は唇?


どうしてこんな事になるの!?


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