嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
調子に乗り過ぎると、本気で怒らせちまいそうだしこれくらいにしておくか
背後より近付き里桜の頭にキスを落とし、リビングへと戻る
親父とお袋に会うのか
何ヶ月振りくらいだろうか。二人に会うの。嫌、二人だけでなく弟妹にも会ってないな
たまには俺から連絡するか
携帯を開いた矢先、玄関のインターホンが鳴り嫌な予感がしつつ玄関へと歩んだ
嫌な予感がする
このパターンは…―――
「蓮也ーっ!会いたかったわーっ!」
玄関を開いた途端、何かが俺へとダイブして来た
その何かは…
紛れもないお袋だ。