嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
「…は、初めまして私は…――」
「大丈夫、固っ苦しい挨拶はいらないわよ。蓮也から聞いてるから。それより里桜さん、想像以上に別嬪さんねぇ」
「い、いえ…そんな…」
「とっても綺麗だわ。蓮也が結婚したがるのも無理ないわね」
お袋のテンションに着いて行けてない里桜がまた可愛いんだが
緊張してるんだろうな
突然過ぎるしな
「そんな事より、飯どうする」
「あ、それならまた別の日でいい?今日はこれからお父さんとデートなのよ」
「は?」
何がデートだ訳わからねぇ。