嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


車に乗りエンジンを掛けると助手席に座る里桜にキスを落とした


お前と出会えて本当に良かったといつも思う


我ながらカッコ悪くて言えないが、仕事が終わると真っ先にお前の顔が浮かんで帰宅するのが楽しみで仕方ない



「…もう、蓮也ったら」



触れるだけのキスで頬を赤く染める里桜がまたいじらしくて可愛い


キス以上の事がしたくなる



「蓮也、結婚式はチャペルが良いな私」



里桜の声で邪な思考から現実へと引き戻されてしまった



「チャペルか。式はあくまでお前が主人公だからな。思う様にすれば良い」


「有難う、蓮也」



嬉々しげな笑みを浮かべる里桜を見ると、俺も嬉しくなる


里桜、これからもずっと一緒にいような。



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