嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


漸く全ての事が一致した


親戚が私に冷たかったのは、血の繋がりがないからだって事が分かった


どうして産んだ母親と離れたのかは分からないけど…何か、上手く言えないけど…少し寂しかった


何が本当でどこまでが本当なのか分からないし、その現実を理解するのに時間がかかると思う


物心付いた時から既に亡くなった母親だったから、母親との思い出は沢山あるし今更血が繋がってないと聞いて恨む事もない


ただ言える事は、確かに母親とは何処か一線引いた様なそんな関係だった。



< 219 / 308 >

この作品をシェア

pagetop