嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


―――その夜


思い切って蓮也に相談した



「…俺ならどうするか」


「うん」


「俺は白黒はっきりしたい性格だからな。真相を確かめる為に会うかもしれないな」


「そっか」


「お前を手放さなければならなかった深い理由があるかもしれないしな」


「…うん」


「俺が見た感じだが…お前に会いたかったのは事実だと思うし、お前の事を想っていたってのが俺には伝わった」


「…うん」


「お前が迷ってるなら、会ってやっても良いんじゃないか?会いたくないと断言出来るなら、会わない方法もあるが、迷ってるなら会えば良い」



うん、そうだよね…。



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