嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


あんなに複雑な事情ではなく、故意的に私を捨てていたなら怒鳴る事だって出来た、もう会わないって言えたのに


あんな過去を聞かされたら…そんな事言えないよ…


腹立つ感情所か…凄く悲しくて…何をどんな風に伝えれば良いかさえ、わからなくなった



「里桜、風邪引くから入るぞ」


「…っ…ヒク……う、ん…」



蓮也は私の手を引き、エレベーターに乗り部屋へと向かう


ダメだ私


強くなるって決めたのに…結局昔と何も変わってない…。



< 234 / 308 >

この作品をシェア

pagetop