嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
あんなに複雑な事情ではなく、故意的に私を捨てていたなら怒鳴る事だって出来た、もう会わないって言えたのに
あんな過去を聞かされたら…そんな事言えないよ…
腹立つ感情所か…凄く悲しくて…何をどんな風に伝えれば良いかさえ、わからなくなった
「里桜、風邪引くから入るぞ」
「…っ…ヒク……う、ん…」
蓮也は私の手を引き、エレベーターに乗り部屋へと向かう
ダメだ私
強くなるって決めたのに…結局昔と何も変わってない…。