嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



―――次の日。


仕事から帰宅して、晩御飯のおでんを作り終えるとソファーへと腰を下ろし時計へと視線を向けた


夜の9時。蓮也は今頃用を済ませてるのだろうか


凄く気になる


携帯電話を鳴らそうと思えば鳴らせるけど…詮索してるみたいで出来ない


携帯電話を鳴らした所で、出てくれるか分からないし…もし、出てくれなかったらそれはそれでまた不安が増えるだけだし…


このまま静かに待ってるのが、かしこいんだろうか。



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