嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
蓮也ったら、また私をからかって楽しんでるんだから
車内へと戻るなり蓮也は私の腕を引き寄せ、その拍子に唇を重ねられた
まさか本当に此処で…?
唇を啄む様に口付けられる中、蓮也の胸板に手を添えると引き離そうと力一杯押した
「れ、蓮也っ…」
「何でだろうな。昨夜もお前を抱いたのに、もう欲情しちまってる」
「な、何言って。そんな事さらっと言わないで…」
「ふ、相変わらず免疫力ねぇな」
蓮也は私の頭をぽんぽんと撫でた。