嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
「どう言う知り合いなの?」
「二人共同じ仕事をしていてな。所属する部隊は違うんだが、会議で会った事がある」
「…って事は…あの新婦さんも特殊部隊って事?」
「ああ」
「女性なのに凄いね。あんなに綺麗な人が強いなんて、本当凄いな」
「だな」
「あ、今新婦さんに見とれた?」
「まさか。教会の雰囲気が良いと思ってな」
「本当にー?」
「何だ、妬いてるのか?」
「べ、別に違うもん」
「わかりやすい奴」
蓮也は小さく笑いながら私の手をそっと握ってくれた。