嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


私は蓮也の背中に額を凭れかけさせて、呟く様に言葉を紡いだ



「蓮也…私、蓮也と結婚出来て本当に良かった。毎日幸せを有難う」


「それはお互い様だ」


「私も蓮也を幸せに出来てる?」


「ああ。今まで感じた事のない幸せを堪能してる」


「それなら良かった」


「…里桜」



蓮也はこちら側へと向くと、私の身体を包み込む様に抱き締めてくれた。



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