嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
【おまけ】
―――臨月。
「蓮也ーほら、話しかけるよ」
「ああ、そうだな」
「赤ちゃん、パパとママですよ。もういつ生まれて来てくれても大丈夫だからね」
蓮也の骨張った大きな手と私の手を、大きなお腹へと宛がいながら話しかけた
私達の語りかけに反応する様に赤ちゃんはぐるんと大きく動いた
「あ、今蹴った」
「ああ、分かった」
「……あ、れ…?」
「どうかしたか?」
「…何かおかしい」
お腹が強く張ってる?