嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


産婦人科につくと、痛みは益々酷くなり蓮也に抱き上げて貰い陣痛室兼分娩室へと入る



「子宮が八センチ程度開いてるな。今からもう、分娩に入りますよ」


「は、はい…はぁっ…っ…」



お腹が凄く痛いし苦しい


陣痛ってこんななんだ



「里桜、頑張れ」


「う、んっ…い…たっ…」



蓮也は私の横に立ち、額にかく汗をハンカチで拭ってくれながら手をぎゅっと握り締める。



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