嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
こんなシーンで愛してるなんて、卑怯だよ。もう、どうなっても良いって思っちゃう
蓮也の事だから、私が拒絶しようと甘い言葉を囁いてその気にさせようとするだろうし
何言っても無駄だよね、きっと
「…え、ま、待ってっ!」
「待てない」
「ちょ、ちょっと…っ…」
蓮也の手が衣服のボタンへ掛けられ外されて行く
こ、こんな所で!?
「…悪ぃ。止められそうにない。抱き潰したら、すまん」
「へっ!?」
そんなに欲情してるの?
蓮也は私を軽々と抱き上げ近くのソファーへと倒され覆い被さられた。