嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
「…大好き」
身を乗り出しそっと額へと口付けを落とした刹那、不意に身を抱き締められる
蓮也寝ぼけてる?
「里桜…」
「ん?」
「一緒に暮らさないか?」
「…え」
今、一緒に暮らさないかって言った?
それって…同棲って事…?
もしかして、寝ぼけながら言ったりしてる?
「蓮也、寝ぼけてるの?」
「いや、起きてる」
「えっと…じゃあ一緒に暮らすって言うのは…本気?」
「当たり前だ。嫌か?」
嫌な訳ない。だって、蓮也とずっと一緒に居たいって思ってたもん。