嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


「れ、蓮也っ……」




蓮也は背後へ回ると、項へと口付けながらごそごそ鎖骨辺りをまさぐる


小さく立てるキスの音に聴覚を擽られていると、鎖骨辺りにひんやりとした冷たい感覚に襲われた


何、この感覚?




「俺からのプレゼントだ。クリスマスの日にくれたケーキのお返し」


「…これって」




私は鎖骨辺りにあるリボンの形をした、固いものに触れた


これって、ネックレス…?



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