嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
唯一頼りにしていた父親が居なくなったんだもの、頼れる人が蓮也しかいなくなっちゃったんだ…
「…お前は暫く此処にいれば良い。落ち着いたら、一人暮らし出来んだろ?」
「うん…大丈夫。私、ここに居てもいいん?邪魔にならないん?」
「大丈夫だ。長居されるのは邪魔になるが、少しの間なら問題ない」
「有難う。有難う蓮ちゃん」
いくら幼なじみとは言えど、女の子と少しの間同居するんだ…蓮也…
理由が理由だけに仕方ないよね
困ってる女の子に助け船を出すのは当たり前の事だもんね。