嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
この形はまさか…
蓮也の腕を抜けると、浴室へと繋がる脱衣所へと向かい目の前の鏡を見つめる
これは…誕生石のネックレス
去年私の誕生日に見ていたネックレスだ。でも良く見てみると、あの時のものとは少し違ってる?
リボンのシルバー色が、ピンクゴールドになってる
蓮也が、私に合う色を選んでくれたとか…?
「ねぇ蓮也、この色」
「色は変えて貰った。お前の柔らかい雰囲気に似合うと思ってな」
「…蓮也」
凄く嬉しい。