嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
四、波乱の幕開け
―――1週間後―――
蓮也の幼なじみが来てから一週間が経った。たったの一週間だけど、とっても長い一週間
いつもなら一週間くらい直ぐ過ぎる様に感じていたのに、今回はとっても長く感じた
蓮也と幼なじみがどうこうなってるんじゃないかって心配はないけど、寂しいって言うか何て言うかよくわからない感情で
私からメールや電話等したら二人の様子を伺ってるみたいな気がして…蓮也の声が聞きたくなっても安易に電話出来ない私
あの日、蓮也の家から帰宅する時幼なじみの女のコがまだ高校生だって事を聞いた
高校生の女の子を一人マンションに残したままデートなんて出来ないし何より
父親に蒸発されて傷付いてる幼なじみを放っておく訳にいかないと思うし、会いたいなんて我が侭言えないよね。