嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


「私の事、高校生やからって甘く見んでね?高校生ってね、もう大人なんよ。一人の女なんよ」


「…そうだね」


「貴女がどれくらいの期間、蓮ちゃんの事見て来たのかわからないけど、私は何年もずっと見て来たん。貴女よりもずっと、蓮ちゃんの事知ってるんよ」


「そっか」



何か凄くやだなこの子。何て言うんだろ…危険な香りがする。ごく普通の女子高生じゃない何かを感じる


だって彼女の私にこんな堂々とものが言えるなんて、肝っ玉があるとしか思えない


何かやだな…帰りたい。



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