嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


ホテルを出てからは無我夢中で家へと向かった。蓮也…ごめんなさい…ごめんなさい…


私、蓮也を裏切ってしまった。蓮也…凄く会いたい。会いたいよ…


だけど会えない…


もう蓮也に会えない


蓮也に顔向け出来ない…


どんな顔して会えば良いのかわからないし…


こんな私に会いたくないよね…



「…蓮也……蓮…也ぁ…っ…」



部屋へ入るとうずくまり声を出して泣いた。声が枯れる程泣き続けた。



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