嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
「…も、もしもし」
『里桜。声聞くの久し振りだな。元気にしてるか?』
「うん、とっても元気だよ。蓮也は?元気にしてるの?」
ずっと聞きたかった蓮也の声。胸が凄くドキドキする。蓮也の低い声、好き
安心する…とっても
『俺は変わらず元気だ』
「そっか…。蓮也…仕事無理しないでね。怪我には気を付けてね」
『…里桜?どうした?』
「え、な、何が?」
『…お前の様子がおかしい。何かあったのか?』
「何もないよ。眠たいのかな私。今日はお店が忙しかったから疲れてるのかもしれない…」
蓮也は本当に鋭い。私、いつもと変わらない様に気を付けてるつもりなのに…。