嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
七、悲劇の果てに
――――――
――――
――
…ん?
ボヤける天井…耳に入る機械の様な音…苦しい中痛む胸…
…どうなってるの?
此処は…何処?
私、死んじゃった?
「…里桜」
「………」
この声は蓮也?
声のする方向へと視線を向けると、そこには蓮也がいた
これは…夢?
蓮也に会いたいばかりに夢にまで出て来たの?
夢と言うより、あの世かもしれない?
私…死んじゃった…?