夏の海
逃避行1
「なあ、何処でも行いから飛び出して行きたいと思わないか」

 オレは
そいつに向かって声をかけた

「思う……」

 そいつは
オレの目を見てしっかりと

うなずいた


「連れてってやるよ」


 オレ達は
夏休み前日の帰り道を

家とは違う方へ向かって


走り出した

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