Christmas present for you!
「鈴さん…。」


大和さんの手がそっと頬に触れる

その瞬間
私の中に一気に感情が溢れて

視界がゆがむ


「大和さん…。」


私は大和さんの体を
ギュッと抱きしめた


本物だ…


本当に大和さんだ



抑えていた恐怖や不安が
溢れて頬を伝う


大和さんの高級なスーツが汚れるのも
気にせず
私は彼の胸に頬を押し付け
その香りを胸いっぱいに吸い込んだ



「怖い思いをさせてしまって
すいません。

もう、大丈夫ですよ。
全て終わりました。」


大和さんの言葉に
辺りを見回すと

倉庫からは
隊員に拘束された男たちが出てきて


その傍らには
黒人のスーツの男の姿も見えた
< 27 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop