Christmas present for you!

「あの男！」


私と由香ちゃんが
思わず顔を見合わせる


すると
大和さんは男を一瞥した


「あの男は
私の会社に取引を打ち切られ
自分の会社が倒産したそうです。

その復讐に
鈴さんを攫って…
裏社会の競売にかけようとしました。」


大和さんの言葉に
クリスさんが続ける


「ちょうどその事実を突き止めたころ
由香の発信器から電波をキャッチして
ここを突き止めたのさ。

早めに動いてよかったよ。
由香の事だ
鈴の為にどんな無茶をするのか
こっちは気が気じゃなかった。」



クリスさんがため息まじりに
由香ちゃんを見ると
由香ちゃんは俯いてちいさく
「ごめんなさい。」

とつぶやいた


「あの…
もしかして、
二人って付き合ってるの？」


そんな二人を見て
思わず声をかけた私に
由香ちゃんはますます顔を赤くして
勢い良く頭を下げた


「申し訳ありません。
隠していたわけではないのですが…
わざわざ
報告するまでも
ないかと思い…

今まで黙ってました。」