Christmas present for you!
大和さん…


本当は大和さんの方が
忙しくて
たくさん苦労してるのに


毎日私の為に
21時には帰ってきてくれて

ちゃんと
私の話を聞いてくれる


いつも
私を優先してくれてるのに


それでもまだ
こんなに私を心配してくれてるなんて


大和さんの優しさに
心が温かくなった



「大丈夫です。
大和さんに、萩乃宮にふさわしい
花嫁になりますから。」



笑顔で答えると
大和さんはそっと私の頬に触れた


「私は
鈴さんの夫になりたいのです。

萩乃宮の嫁ではなく
次期当主の妻ではなく

一人の女性として
あなたを妻に
家族にしたい。

どうか
それだけは忘れないでください。」


大和さんの言葉に
頷くと
そのきれいな唇が
ゆっくり重なる



大和さんと婚約して良かった


抱えきれないほどの幸せを感じながら
私はそっと瞳を閉じた
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