Christmas present for you!
「クリス様、これってまさか?」


雪乃が詰め寄ると
クリスはその頭を優しく撫でて
頷いた


「そなたが昨夜離してくれた
クリスマスツリーだ。」


やっぱり!!


この世界には存在しないのに


やっぱり
私の為に…



「…クリス様…。」


申し訳ない気持ちと
嬉しさが相まって
涙がこみ上げた


「ユキノ…笑ってくれないか?」



「え…?」



そんな雪乃の頬に
クリスはそって手を添える


「そなたの喜ぶ顔が見たい。

勝手な事をしたのは謝るが

ここは
笑って…
その愛らしい笑顔を見せてくれないだろうか?」



私の喜ぶ顔が見たい?


…私を喜ばせるために


コレを用意してくれたんだ…




クリスの想いに触れて
雪乃はさらに胸が熱くなり
涙が溢れそうになったが

グッとこらえて


微笑んだ



「ありがとうございます。

本当に…
ありがとうございます。」
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