Christmas present for you!
「ユキノ…。
そなたの頑張りはここにいる皆が認めている。

ケシャにジャンもポールもゴルチェも
そして…私もだ。」



クリスの言葉に
雪乃は周りの側近を見回した


皆同じように微笑んで頷いている



「失礼ながら
昨日、元老院と大臣たちが
ユキノ様をクリス様の正妃になる事を
正式に認めました。」



「え?!」


ジャンの言葉に
慣例や通例を重んじて
雪乃の正妃案に反対を唱えていた
老人たちの姿が浮かぶ


「もちろん
皇帝陛下や皇后陛下
そして皇族の方々も
賛成の意思を示しておいでです。」



それじゃ…


私…私…



雪乃の胸に
堪え切れない熱い思いがこみ上げる


「ユキノ…そなたはもう
何も恐れることは無い。

皆…そなたを必要としているのだ。」



クリスはゆっくり跪いて
雪乃のマントを取ると

その裾に口づけた


「どうか
受け取ってくれないか…?

我が愛しい妃よ。」


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