ハ・ジ・メ・テ!
朝が来た。

疲れてたのに
なんだか眠れなかった。




パパ達は朝一で出てった。


ママが私を必死で起こそうとしてたけど
絶対起きてあげなかった。


私を置いてくくせに。


「はぁ…」


今日が土曜日でよかった。

気分は最悪だし、
身体も重い。


「…お腹すいたな。」


重い身体を起こして
キッチンにむかうと冷蔵庫にはおかずの入ったタッパーがたくさんあった。


「なくなったら何食べればいいのよ…」


タッパーを一つ出してレンジにいれた。


炊飯ジャーには温かいご飯が炊かれていた。


それが
また悲しかった。


温まったおかずは
いつもと変わらないのに

なんだか美味しくなかったんだ。
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