ハ・ジ・メ・テ!
「ん〜やっぱり美味しいナーうははっ」
ジュンソンはよく笑う。
それは
なんだか心地好かった。
だけど私は
また自信をなくしていた。
「はぁ、私…カギかけ忘れてたんだぁ…」
なくて当たり前だ。
閉めてもなかったわけで…
「朝、急いでましたか?」
「いや…別に。。。」
はぁー…
本当にバカ。
やっぱりみっこ達の言ったとおり…
私は一生バカ幸子だ。
「んー大丈夫ッ!!僕もパスポートよくなくしますっ〜!」
ジュンソンは励まそうと一生懸命に明るく言ってくれた。
優しいなぁ…
ん…?
「パスポート…」
・
・
・
「ジュンソン!!」
「えっ!?」
「ねぇ、私と一緒に住んで欲しいのっ」
私は本当にバカなのかもかもしれない。
どこの誰かもわからないこの人と
ハジメテの同棲をしようとしていた。