ハ・ジ・メ・テ!
「じゃあ…同棲記念にお寿司でもとりましょう。」
「お寿司!?わたし大好物!!」
「本当ですか!!僕と同じですよぉー」
ジュンソンは机の上に置いてあった携帯を手にとって
どこかに電話をかけた。
「オススメのお寿司やさん〜♪」
ピリリリリリリ
その瞬間
嬉しそうに笑ったジュンソンの手元の携帯が鳴った。
「…」
ビ
ジュンソンはため息をつくと画面に指をのせた。
それは
電源を切ったように見えた。
「出なくて…いいの?」
ジュンソンの表情が
なんだか曇ったように見えたから気になってしまった。
「…イタズラ電話ですよぉ〜気にしないでくださぁい。」
すぐに笑顔のジュンソンに戻ったので
ちょっと安心した。
「あ…うん。」
この時はジュンソンが何に悲しんでいるかなんて
全然わからなかったんだ。