ハ・ジ・メ・テ!
「あ、ゆうきだ。」


みっこが違う方向に指を差してケラケラ笑う。


「あ、本当だ。ゆぅちゃーん!!」



先輩とは離れた所でストレッチしてる。


私とみっことゆうちゃんは小さい頃から一緒。


要は
幼なじみだ。


昔からサッカー馬鹿だったゆうちゃんは
当然サッカー部に入部した。


「ゆぅちゃーんってばー」


気づかないゆうちゃんの背中に向かって
更に声を大きくした。


隣にいた友達にうながされて、やっと振り返った。



「うるせぇっ///呼ぶな。バカ女///」


怒鳴ったゆうちゃんはすぐに背を向けて
今度は腹筋を始めた。


「ははーきれてる(笑)」


みっこは笑いながら自分の席に戻った。


「おーい!!ゆうき!!腹筋30回追加な!!」


先輩が笑いながら言った。

「ええっ!?」

「お前だけ、可愛い女の子達にチヤホヤされやがってー」


先輩のジョークに部員達からも笑いがこぼれた。


(か…可愛い!?)


ドキン


そして
先輩は私に優しい笑顔をくれたんだ。

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