嫌いだなんて言うんじゃねーよ
「・・・ん。ゅ・・ぅと?」
『芽衣!目ぇ覚めたのか!』
あぁ、夢だったんだ。
暗くないしこわくない。
「私、何でここにいるの?」
ここ、保健室だよね・・。
なんでだっけ?
『芽衣、体育のときにいきなり倒れたんだ。』
あぁ、そうか。
「ん。そっか。悠斗ずっとそばに居てくれたの?」
もしかて、あれは夢じゃないのかな?
『いや、さっききたばっか。奈々が見ててくれた。』
[なに嘘言ってんのよ。]
「うわぁっ奈々、いたのっ」
びっくりしたぁ!
[芽衣ひど!いたよ!
てか悠斗君何嘘ついてんのよ!
芽衣が倒れたとき1番にすっ飛んで保健室連れて行ったくせに!
<大丈夫、俺が居る>
って言ってたじゃん!]
え?
でも悠斗さっききたばっかりって・・。
『奈々!それは言うなよ!』
本当なんだ。
「悠斗、ありがと。・・・それと奈々もね!」
[なんであたしがオマケみたいな言い方なのよぅ!]
『もういいから、芽衣、教室もどれるか?』
「あー、もう少し休んでから行くね。先に行ってて。」
ちょっと疲れたし、サボりサボり!
『わかった、じゃぁ俺ら行くな』
「うん、じゃぁね。」