モンスター学園 partⅡ


俺は、一度狼の妖怪の姿に戻り美姫の夢に入り込んだ。



「…ここか」



美姫の夢の中は光が一つもない真っ暗闇だった。



俺は立ち上がると、狼の姿のまま突き進んだ。



この姿じゃなきゃ万が一の時戻れないからな。




「……いや!!」



大分歩いた時、遠くから美姫の声が聞こえた。



そのまま進むと、美姫と男が立っていた。




遠くからのため何を話しているのかが分からない。



でも、聴覚に集中すると少し聞こえてきた。




「君を……た」



「あなたは誰なの?」



「僕は……」




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