とある僧侶と不遜な僧侶
「うん。実はね、これはマーラの復活の呪文やら儀式に必要なモノや場所が細かに記されてる巻物なんだよ」
「は?」
「えっ!? マーラってあの、素敵なお姉さん!?」
訝しがった私に対して弥昼はキラキラした瞳をして驚いた。
私はそんな弥昼に白い目を向け、和尚様はガン無視して話を続ける。
「う~ん……簡単には信じてもらえないのは解ってるんだけどね。この巻物、特にこの真っ黒い巻物は絶対に開けてはならないと言われているんだよ。何故なら、この黒い巻物にはマーラが封じられているという言い伝えがあってね」
和尚様の突拍子もない話に私はテンションを上げて切り返した。
「ちょっと待って下さい和尚様! マーラなんて……魔物なんて本当にいるんですか!?」
「ねぇマーラってボン! きゅ! ボン! なお姉さんなんすよね? ね?」
人がせっかく展開に合わせて無理やりテンションを上げているのに、弥昼は餌をもらう子犬のように、キラキラとした嬉しそうな瞳で私と和尚様を交互に見る。
しかも手ぶりつきで。
(ちょっと可愛いじゃねーかこのヤロウ!)
さすがに無視するのは可哀想になったのか、和尚様も弥昼に困ったような微笑みを向けながら答えた。
「う~ん。ボン! きゅ! ボン! かは解らないな。私だって魔物なんて見たことないからね」
「は?」
「えっ!? マーラってあの、素敵なお姉さん!?」
訝しがった私に対して弥昼はキラキラした瞳をして驚いた。
私はそんな弥昼に白い目を向け、和尚様はガン無視して話を続ける。
「う~ん……簡単には信じてもらえないのは解ってるんだけどね。この巻物、特にこの真っ黒い巻物は絶対に開けてはならないと言われているんだよ。何故なら、この黒い巻物にはマーラが封じられているという言い伝えがあってね」
和尚様の突拍子もない話に私はテンションを上げて切り返した。
「ちょっと待って下さい和尚様! マーラなんて……魔物なんて本当にいるんですか!?」
「ねぇマーラってボン! きゅ! ボン! なお姉さんなんすよね? ね?」
人がせっかく展開に合わせて無理やりテンションを上げているのに、弥昼は餌をもらう子犬のように、キラキラとした嬉しそうな瞳で私と和尚様を交互に見る。
しかも手ぶりつきで。
(ちょっと可愛いじゃねーかこのヤロウ!)
さすがに無視するのは可哀想になったのか、和尚様も弥昼に困ったような微笑みを向けながら答えた。
「う~ん。ボン! きゅ! ボン! かは解らないな。私だって魔物なんて見たことないからね」