モンスターハンター“敬憧の背中”
「『リオレウス』を知らないなんて、一体どこの田舎もんだ?」
「ポッケ村、俺が育ったのはそこだ」
「ポッケ村?
ふぅ〜む、聞かない名前だな」
「雪山の麓にある小さな村だからな、知らないのは無理ないさ」
「じゃあ、そこでハンターしてたってわけだよな?」
「いや、ハンターになる為の修行をしてた」
「…修行だぁ?」
「ああ、“教官”に修行を付けて貰ってたんだ」
「…てこたぁ何か?
今まで、一度もクエスト受けたことねぇのか?」
「ああ」
「〜〜〜マジかよ…」
男は額に手を当てしばし思考に浸った。
思惑と外れた、そんなような表情を浮かべる男に対してニトロは待ちきれず声を掛ける。
「…おい?」
「ん?
あ、ああ、なんだ?」
「それで、俺はどうすりゃいいんだ?」
「ん、あぁそうだな
そっちさえ良ければパーティー登録しようと思うんだが、異論はねぇか?」
「あぁ、よろしく頼むよ」
「よし、決まりだな
じゃあ自己紹介といこう
俺はヒューズ、ヒューズ・ヒューストンだ
通称“ラピッド・ヒューズ”だ、よろしくな」
「俺はニトロ、ニトロ・ストレングスだ
よろしく、ヒューズ」