モンスターハンター“敬憧の背中”
「なぁ、“ラピッド”って、何だ?」
「ラピッド・ファイアって聞いたことねぇか?
物凄く速い連射、簡単に言ったらそんな意味だな
つまり…」
「っ!」
ガチャリ、という音と共に、ヒューズが背中から抜き放ったライトボウガンをニトロの鼻先に突き付ける。
《ショットボウガン・紅》【ドスイーオスの皮】を素材に作られた、紅いボウガン。
ライトボウガンにしてはやや重厚で、ヒューズの手によるカスタマイズだろう、サイレンサーが取り付けられている。
「俺の武器は、こいつを使った早撃ち、ってわけだ」
ニッと悪戯っぽく笑い、ヒューズはボウガンをまた背中に背負った。
「後衛は俺がやる、だから、おまえにゃ前衛をやって貰うぜ」
「ああ、わかった!
チームワークってやつだな」
「ん?
ああ、ま、そうだな」
「?」
ヒューズは少し伏し目がちに返事をした後軽く咳ばらいをして、話題を挙げた。
「で、もうギルドカードは貰ったか?」
「ギルドカード?」
「ちょうど今できたトコですよ〜
――あれ?ヒューズさん?」
「よぅ、プティちゃん
ナイスタイミングだな」