モンスターハンター“敬憧の背中”
「どうしてヒューズさんが?」
「パーティー組むみたいよ、この二人」
「ぁ、姉さん
…え?二人、知り合いだったの?」
ニトロとヒューズを交互に指差すプティ。
「いや、初対面だよ」
「ああ、初対面だな」
「え、ええ?」
オロオロとするプティに軽くため息を吐いてパティが話し掛ける。
「いいから、早くギルドカード渡しなさい
持って来たんでしょ?」
「え、あ、うん
え〜っと、はい、どうぞ」
「?
うん、ありがと」
渡された大量のカードをまじまじと見るニトロ。
「早速で悪いが、それ、二枚貰うぞ」
返事を待たずに右手でカードを取るヒューズ、その後間髪入れずに左手で別のカードを束に差し込んだ。
「これは?」
「俺のギルドカードだ
失くすんじゃねぇぞ」
「へぇ」
今度はヒューズから受け取ったカードをまじまじと見、そして自分のものと見比べる。
「なんか、大分違うな」
「当たり前だろ
超新米のヒヨッ子のカードと俺のカードが同じなわきゃねぇだろ」
「ふ〜ん、そういうものなんだ」
「ギルドカードには、こなしたクエストの数、討伐したモンスターの数、レアトレジャーや訓練所の訓練最速クリアータイム等が載っていて、随時更新されていきます」
「そのカードが、このギルドにハンター登録されてるって証だから、失くさないようにね
クエストをこなしていけばランクが上がり色々と待遇もよくなるから、頑張ってね」