モンスターハンター“敬憧の背中”
「プティちゃん、パーティー登録お願いしていいかな?
あ、これギルドカードね」
カウンターにギルドカードを二枚置くヒューズ、一枚はニトロのもので、もう一枚は当然ヒューズ自身のものだ。
「あ、はい、ちょっと待って下さいね」
一瞬カウンターの下に消えたプティが、直ぐさまヒョコッと顔を出す、そして、手にはなにやら書類が一枚。
「これ、記入お願いします」
「ああ、ありがと
ニトロー!リーダーは俺でいいだろ?」
「ああ、俺よくわかんないし、ヒューズに任すよ」
「よっし!
サラサラサラーーー………っと、ほいできた!」
「速いな!」
「俺は何事も速さが身上でね、ベッドの中以外はな」
ニヤリとスケベな笑みを浮かべた後、ヒューズはウインクしながら書類をプティにピッと投げ渡す。
「もう、ヒューズさん
――はい、パーティー“ファイヤーボンバー”登録OKです
当ギルドでの活躍を期待しています」
「ん?
ファイヤーボンバー?」
「ああ、俺がラピッド・ファイヤたからファイヤー
で、お前がニトロだから爆発ってことでボンバーだ
いいネーミングだろ?」
「ファイヤー…ボンバー…
………いい
いいよヒューズ!
俺気に入ったよ!」
「そうかそうか!
ワハハ、よしよし
んじゃ、次は武器屋に行くぞ!」
「武器屋?」
「インナーだけじゃあんまりだからな、パーティー組んだ仲だ、俺が防具奢ってやるよ」