モンスターハンター“敬憧の背中”
「じゃあ、ちょっと待ってて下さいね」
受付嬢は受け取った用紙と共に奥へと消えて行った。
「なぁ、これで、俺はクエスト受けられるようになんだよな?」
ニトロはもう一人の受付嬢にそう話し掛ける、先程の受付嬢と全く同じ服装、容姿をしている、双子だろうか?
違う点は服の色のみ、先程の受付嬢の服はピンク色、今ニトロが話している受付嬢の方は緑色だ。
「そうですね、今貴方が受けられるクエストは…」
カウンターの下をまさぐる受付嬢。
「こんなところですね」
ニトロの前に数枚の書類を広げる。
この書類は、ギルドが受けた依頼書、クエスト名や依頼内容、報酬金、契約金等が書いてある。
「え〜っと、なになに…
“雪山草10本納品”
“特産キノコ10個納品”
“黄金魚3匹納品”だって?!
なんだよこれ!?」
「なんだよ、とは?」
「なんでこんなクエストばっかりなんだよ!
俺は!飛竜が狩りたいんだってば!」
「実績のない人にいきなりそんなクエストは回せません」
「う…」
キッパリと言われ、思わず言葉に詰まる。
「貴方がどこか別のギルドからの紹介状を持ってるか、ギルドカードがあるなら話は別ですけどね
どちらかあります?」
「………ない」