恋する猫は、月の下~母さんの昔話~

猫のしごと

ある日、清汰の父であるお屋敷の主人が言いました。

「困ったな…最近、ネズミが増えてきてしまった。なんとかしなければ、商売にならない」

お屋敷では、米を売る商売をしていたので

ネズミに倉の米が食い荒らされ、主人は大変困っていました。

「それでは、清汰の猫にネズミを狩らせましょう」

おかみさんは猫にネズミを取らせるため、猫を倉の中に入れることにしました。

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