恋する猫は、月の下~母さんの昔話~
「いいかい、たくさんネズミを取るんだよ。そしたら清汰の部屋に戻してやろう」

猫は薄暗い倉の中に放り込まれました。

高い天窓からわずかに差し込む弱い明かりを頼りに

『ニャァ…ニャァ…』

清汰を呼んで、何度も鳴きました。


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