恋する猫は、月の下~母さんの昔話~
夜になり、きつく縛られていた麻袋から、猫はようやく抜け出しました。

猫は、お屋敷を探して山の中を何日も何日もさまよいました。

清汰のところへ帰りたい。

清汰のそばにいたい。

しかし、猫としての使命を果たせない自分が、お屋敷に置いてもらえないのは当然のこと。


それなら…

< 17 / 72 >

この作品をシェア

pagetop