恋する猫は、月の下~母さんの昔話~
「私は清汰さんに助けていただいて、本当に幸せ者です。

猫もよくなついてくれるし、この仕事も大好きです」

リクは自分の気持ちを精一杯つたえたくて

ほてる頬に手をあてながら一生懸命こたえました。

「そうか。それならよかった」

清汰も微笑みながらこたえましたが、でも、やはり

リクには、どこか寂しそうに見えます。
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